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2005/01/21

観光へのダメージと「自己責任」

久しぶりに会社の先輩とランチ。バリ大好きで、ウブドに泊まって毎晩バリダンスを見るのが先輩のいつもの休暇の過ごし方。バリでは2002年の10月、クタのナイトクラブで爆破テロがありたくさんの欧米・オーストラリア人観光客が犠牲になっている。

意外だったのは先輩がバリへ行ったのはテロのあと初めてだったということ。もっと早く「解禁」してると思ってたので…。久しぶりにクリスマスの時期に行ったバリでとにかく印象的だったのは欧米人の観光客の姿が以前に比べてかなり少なかったことだそうだ。

日本人たちのほうがまだ戻ってきているそうで、欧米の観光客はテロ以降すっかりバリを敬遠してしまってるんだとか。そんな人たちが押し寄せていたであろうプーケットで今度は津波、となると、次はどこに行くことにするんだろう。

さて。
従前から予約していた旅行に行くか行かないかの議論がやむことがないが「行くのが被災地のため」っていう方向性が支配的で「行くのやめました」っていうことを言いにくい「空気」がなんとなく醸成されてる感じがして、ちょっとなぁと思ってしまう今日このごろ。

イギリスのどこかの新聞のサイトに「行くべきか、行かざるべきか」っていう記事が出てたけど、行かない人たちの理由もはっきり書いてあった。例えばあるカップルは「一生に一度の新婚旅行に『あの多数の死者が出た津波の直後の』という冠は、いらないと思った」と取材に応じている。もっと考え方が自由であっていいと思うんだがそのへんなんだか窮屈に感じるのは私だけかなぁ。

むろん、むやみに自粛すればイイというものでもない。観光で落とすお金の大切さは、十分に理解しているつもり。だけど「被災地のために旅行に行く」っていう自己満足の入った決意表明をあちこちで見かけると、なんか引いちゃうんだよね。

【追記】必要なのは情に訴えることではなく正確な情報(掬ってみれば無数の刹那)からTBいただきました。
なんとなく自粛、もよくないが「行ったほうが被災地支援になる」という漠然としたモチベーションだけで安易に旅に出るっていうのもどうなの、っていう私の抽象的な気持ちをタイを例に書いていらっしゃいます。

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コメント

HOOPさんコメントありがとうございました。
おっしゃる通りだと思います。ましてや、いつにもまして不測の事態がおきやすいのですから、甘ったるいセンチメンタリズムや、逆にあまり考えないで行って「こんなはずではなかった」などと思ったりしないでほしいです…。

投稿: ruko | 2005/01/23 23:43

こんにちは。トラックバックさせていただきますね。
万一のときには誰も救ってくれず問われるばかりの自己責任。まっとうな経済活動に協力するためと称して被災地に行って金を使おうとする人。世の中考え方はさまざまでよいと思うのですが、ぜひとも独りよがりにならないように熟慮した上での自分の考えに従って行動していただきたい。決して誰か呼びかけた人間のせいにしないで済むよう、自分の頭で考えてみてから、行動して欲しいですね。

投稿: HOOP | 2005/01/22 19:53

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