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2005/11/27

ハリー・ポッターと炎のゴブレット Harry Potter and the Goblet of Fire

〈2005年、英・米制作 おすすめ度★★★★(原作読了の人はあと★半分)〉
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Warner Brothersのハリー・ポッター映画公式サイトへ(英語)

ブログの更新は続けていますが、実は少し病を得て投薬治療しています。この映画を見るために実に久しぶりに本格的に外出しました。ちょっと刺激が強かったかもしれませんが…。病気については、快方に向かいつつある感じがようやく出てきて、落ち着いたら内容について書くことができるかもしれません。頑張って最新作を読んだのもコレに備えるためでした。アメリカでも当然BOX OFFICEの1位、イギリスでは興行収入の記録(「どこ」かは微妙ですが…w)をまた更新したらしいです。

原作を読んでいない人はとにかく原作読みましょうよ!って言いたいところなのですが、その販売手法や考え方を含め、私は超アンチ「現行日本語訳本派」です。なのであんまり強く言えない…原作の世界観がいまの日本語版によって矮小化され、読者に先入観を与えていることを強く憂慮しています。

前置きが少し長くなりましたが、映画の感想をひとことでいうと「主役の3人の成長とともに映画(撮影技術やCGも含めて)もまた進化したのだなぁ」ということでしょうか。1,2作目をつくったクリス・コロンバスのイギリスなのにアメリカっぽい雑多なおもちゃ箱をひっくり返したような「トイざらス」のような味わいは当然なく、3作目のアルフォンソ・キュアロンの「ひたすらゴシック」っぽいニオイもありません。今回はオーソドックスな冒険物語に仕上がっていると思い、そしてそれは意外と私の中では好感度が高かったです。

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以下、少々ネタバレです。

例によって原作は相当に長いのですが、今回の監督マイク・ニューウェルと脚本家たちは思い切っていろんなところを バッサリやっています。例えばドビーやウィンキーなどエルフは登場ゼロ。従ってハーマイオニーの「妖精解放運動」もありません。冒頭のリドル邸でのイベントは当然ありましたが、ハリーはすぐにクイディッチのワールドカップに出かけるのでそのへんの話もすっ飛ばし、ワールドカップも「挿し絵」程度の扱いです。私はするする見ていましたがやはりこだわりの同行者(妹)は前作同様唐突感を口にしていました。

また、「預言者新聞」の記者リータ・スキーターに折角ミランダ・リチャードソンをもってきていながら出演シーンはぽっちり。前作のエマ・トンプソンのトレローニー先生といい勝負になっていました。

選手権に焦点を絞っているので当然といえば当然なのですが、ダイアゴンアレイへのお買い物がないために、なぜ今回ハリーとロンの仲違いが決定的にしこるのか、というあたり---ロン(ウィーズリー家)はお金がないことを恥じている点、舞踏会用のローブがダサくて動きがとれなくなってしまうことなど---が表現不足になってしまっていたのが残念かも。

「キモ」の選手権も上手にはしょって、ハリーのハンガリアンホーンテイル以外のドラゴンはミニチュアがちょろっと出るだけ。水中、迷路もちょっと走り過ぎくらいカットしてありますね(ニヤリ)。

とはいえ、ウィーズリー家の双子たちはそれなりに出番があり、ドビーやスキーター女史がいなくても十分に笑うところをもっていってくれます。原作でもフレッドとジョージは大好きなので、これはヒット!ハリーの仲間たちでいえば、シェイマスとディーンは「そのまま」大きくなっていますが、ネヴィルの顔がどんどん長くなっています。誰か止めてw そしてセドリック・ディゴリーを演じていたロバート・パティンソン君。いい男です。頑張ってあがってきてほしい。

本筋以外ではクリスマスパーティー(Yule Ball)の「誰が誰を誘う」のドキドキがひとつの見せ場になっていて、私自身はPromsは経験していないながらも少し懐かしい気分にもなったりしました。

そして、いやーん、レイフ・ファインズをそんなそんなそんなぁ!!という感じでした。次回以降は鼻ができていることを期待します…。そしてこの映画、というよりまたも日本語版への怒りが…「おれ様」ってなんですか。どうしてヴォルデモート卿が自分を「おれ様」なんて安っぽい呼び方、するものか。

とはいえ、少なくとも「アズカバン」よりはかなり楽しめました。実は「アズカバン」はDVDを購入していながらまだ未見な私。そんなにシリウス=ゲーリー・オールドマン が嫌なんだね←と乗り突っ込み。

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コメント

ちょしさん、こんにちは。

お察しの通りで、ゲーリー・オールドマンが嫌いというのではなくまさに「チョイ悪」ではなく「マジ悪」になっちゃうかな、と思ったんです。シリウスは原作を読んだときにとても気になったキャラクターだったので、癖のありすぎるオールドマンではちょっと別の先入観を与えそうな気がして。

レイフ・ファインズはこのまま最後まであの方の役でゆくのでしょうか。楽しみなような、コワイような。

投稿: ruko | 2005/12/25 11:29

rukoさん、こんばんは!
確かに日本での『ハリポタ』本の売り方はどーなの?と思いますね。まあ、ドル箱なんでしょうが・・。
レイフ・ファインズ、次回は鼻ができているでしょうか・・あれじゃレイフを起用した意味が・・・(泣)。
rukoさんはゲーリー・オールドマン、お嫌いですか?確かにシリウスはちょっとイメージが違いますよね。もっとイイ男系にしてほしかったかな。チョイ悪、みたいな?

投稿: ちょし | 2005/12/24 23:52

更紗さんこんばんは。
原作をパスして映画が先、という方は初めて知りました!そういう楽しみ方もありますね。私の場合は原作まずありきなので「預言者新聞」をオールカラーで見ている感じでしょうか。
3人の成長にあわせて映画も成長している、まさにその通りですね。お祭りなので、原作ともどもいつか完結してしまうのがなんだか今から寂しい。

投稿: ruko | 2005/11/28 23:05

rukoさん、こんにちは。
ハリポタ原作ファンですか?
私は映画で楽しみたいもので原作は見るまでパスしているんですけど、
今回はかなりダークな部分が描かれていて
大人な映画になってきましたね。
三人の成長に合わせて映画も大人になってきた気がします。

投稿: 更紗 | 2005/11/28 17:55

ぐるくんさん、TBとコメントありがとうございます!
水中のシーンはダニエル君41時間も頑張ったのだそうですね。ダイバーならではの見方、ぐるくんさんのエントリを楽しく拝読しました。ぜひぜひ、またいらしてくださいませ。

投稿: ruko | 2005/11/28 10:04

 TBさせて頂きました。  映画はまだ見ていないのに、メイキングの水中撮影に反応してしまいました/汗
 また、遊びに来ますね! 

投稿: ぐるくん | 2005/11/28 09:09

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