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2005/12/12

死とアドレナリン Breaking News〈第1話〉

スーパーチャンネルで始まった「ブレイキング・ニュース」。KEIさんがエントリされてなければ忘れてたところで、ギリギリで第1回の録画間に合わせました。ハイテンション、ハイテンポで見応えアリ!

「ブレイキング・ニュース」はもともと「ニュース速報」(それもいわゆる「第一報」)という意味があり、番組の中でも何度となく、開局以来それらしい特ダネを放っていないことについてこぼすシーンが出てきます。締め切りが朝刊と夕刊の2回しかない新聞と違い、24時間態勢のニュース専門チャンネルとなると、それぞれにかかる重圧はたいへんなものだと思います。

以下、感想。ネタバレあり。

記者による「立ちレポ」からスタートします。雪の中、おしりに汚れがあるということは凍結しているであろう現場ですっ転んだんですね…。と思ったら、副大統領が雪崩に巻き込まれて生死がわからなくなっている、という衝撃的なニュースです。

ここから事件の第一報が入った8時間前にフラッシュバック。ここから、本当の「第一報」が入ってからそれがニュースとしてオンエアされるまでコンパクトに、ドラマチックに描かれます。総じて、ドラマなので「こんなに都合よくいかないさ」とついついシニカルになってしまうものの、往々にして本当に特ダネが配信されるにはタイミングや運に左右されるということが十分に理解できる構成だったと思います。

ニュースは「○×らしい」ということだけでは「情報」に過ぎず、「裏を取る」(事実確認する)ことが重要になってきます。情報が入った新興のニュース専門チャンネルI24では、大至急その作業に入ります。副大統領はどこにいたのか。所在はつかめているのか。雪崩は事実なのか…などなど。あわせて、解説のために雪崩の専門家をスタジオに呼ぶ段取りや、副大統領が不在になった場合の補充についての補足なども必要になってきます。

こうした作業を描写しながら(1)視聴率がふるわず、広告が思うように獲得できていない(2)この副大統領にまつわるスキャンダルの「たれ込み」(情報提供)があった。放送すべきかどうか。放送しなければ他局にやられるかもしれないが、もし副大統領が死んでいたら、遺族にさらに追い打ちをかける(3)記者とプロデューサーが実際問題結婚したら、結婚生活はどうなっちゃうのか(4)同僚が亡くなってしまったが、どのタイミングで全員に知らせるべきなのか----などなどいろんな問題提起がされていきました。

スゴイ。アンカーのビルは「The West Wing」のホインズ副大統領を演じていた俳優さんで、「副大統領」が副大統領の行方不明を伝えてるよぅww とちょっと受けます。アンカーぶり、ハンサム。登場人物もTWW同様多いですが、登場人物紹介もコンパクトで見せました。あとの注目は、最終的な判断を下す報道部長のピーターと、エネルギッシュに走り、指示を出しまくるエグゼクティブプロデューサーのレイチェルかな。それぞれ、どういう経歴(恐らくネットワーク局の報道に携わった経験があるはず)からI24にやってきたのか、という点も気になります。

とにかく現場に「突っ込まされる」記者とプロデューサー(恋人どうしです)の2人の奮闘ぶりも、あるある…という感じ。現金をつかませて若い子からパーカーを買い取ったり、スノーモービルを借りて現場に行くくだりはちょっとやり過ぎの感はありますが、せっかくたどり着けても警察に規制されて取材を止められる、というのも、ことが大統領の安否となれば、「あり」でしょう。

今回のエピソードで最高にラッキーだったのは2点で、ひとつはコロラドのスキーインストラクターから「雪崩がおこって副大統領が行方不明になったらしい」という情報がプロデューサーのリチャードに届いた、ということ。紛失したスキーグローブが見つかったらココに電話して、と名刺を渡していたのがきっかけ。それも、リチャードは休暇でハワイに向かうため空港にいました。タイミングが数時間違っていたら電話がとれず、よそにスクープも取られていたに違いない。

けれどリチャードは急ぎ局に戻る途中、交通事故に遭って死んでしまいます!事件で呼び出されるときって超焦るものだけど…。えぇぇぇぇ!!

2点目は、仕事と家庭の両立で悩んでいる記者のメル。妻に長期の育児休暇をとらせて彼女は復帰したばかり。子育ては分担すると約束したけど、報道にいたらそれもままならない。大事件が発生したこの日も息子のバスケットボールの試合を観戦に行くと約束していたのに、おじゃんになりそうだった。

スゴイのは、副大統領の家の前で張り番をさせられているのに、レイチェルの怒りをかいつつも結局試合の応援に行っちゃったこと。カメラマンは残してて「何かあったら電話して」と言っていたが、その間に家の前で「ぶら下がり」(記者会見)とかになってたらどうしたんだよー!

しかしこれが幸運で、試合が終わって仕方なく現場に連れて来ざるを得なくなった息子が飽きてフラフラしているうちに副大統領の息子(まだ子ども)と接触。そのタイミングでメルが息子を捜しあて、お父さんが死んだ、ということをキャッチ。そこに息子を迎えにきた副大統領の妻が出てきて、完全に裏を取ることができちゃった。できすぎです(笑)。

印象的だったのはリチャードの死です。事件の確認をすべく、しっちゃかめっちゃかになっているときに交通事故のビデオの提供があり、当然のように後回しにされるんだけど、なんとこれがリチャードが死んだ事故。確認のためビデオを見た若手のジャネットが気づきます。ピーターとレイチェルは警察からの通報で知っていたけれど、家族がハワイに到着してこのことを知らされるまでは伏せておこうと判断。ジャネットは傷つく。

レイチェルも、仕方ないとわかっていても、休暇から呼び戻し、局に急ぐ途中に亡くなったリチャードに対する罪悪感を抱えてしまう。

なにせ、報道の現場で起こりそうなことが一通り出てきちゃいました。すごいなー。次回以降も楽しみです。

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コメント

KEIさん、おはようございます。

報道の現場をある程度知っているので(私は媒体がテレビじゃないですが)、いやーよくできてるわ、って思いました。「情報」がニュースに生まれ変わる過程、過不足なく描けていたと思います。

リチャードの死は劇的ですね。事故までは想像つくんですが死んじゃうとは。13回で終わっちゃう、というのも…展開考えたらあんまり入り込んでみないほうがいいのかも??

投稿: ruko | 2005/12/13 09:21

rukoさん、おはようございます。
TBありがとうございました。
わたしの記事へのリンクにも、感謝です。

ティム・マシスンが出演しているということで、
興味を持ったドラマですが、
ドラマ自体にとても引き込まれました。

でも、ディレクターのリチャードの死は、衝撃が大きかったです。
いきなりこうくるドラマだとわかって、今後どんなエピソードが待っているのかと、
ちょっと恐くもあります。

投稿: KEI | 2005/12/13 06:24

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