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2006/03/21

不条理の終点 アンフェア〈最終回〉

終わってしまいました…「アンフェア」。今クールは警察をテーマにしているドラマがこれのほか「輪舞曲」「時効警察」とありましたが「輪舞曲」と比べると非常に骨太で、制作者のストレートな意欲を感じるドラマでした。張り巡らせた伏線のうちのほとんどはブラフだったのですが、これだけ視聴者をひきつけて放さなかったのは素晴しかったと思います。

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ラスト、なんとなくほの明るい印象となって救いがあったのにも賛否はあると思いますが、私はよかったと思います。ヒロインの雪平(篠原涼子)への愛を感じました。以下ネタバレ。

前回のラスト、佐藤(香川照之)が倒れて終わりましたが、かりんさんから「ほかの人に撃たれたのではないか」という指摘がありました。ほかの人ではなくて空砲だったんですねw 佐藤さん、勢い良く倒れ過ぎww

そこから「1日前」っていうキャプションが出て、すっかりしてやられたことに気がつきました…。

やはり、安藤(瑛太)だっんだね。恐らく最大のヒントはオープニングの「世の中には、フェアなことなんて…」の台詞だったのでしょう。最終回のきょうが安藤の番だったのですから。それと、常に黒い手袋をしていたのも、そういうことだった、と。

相対的には非常に良かったと思いますが、少しだけもやもやが残ったので書いておきます。

犯人についての推理は佐藤さんがやってくれちゃいましたが、蓮見(濱田マリ)の動機は結局なんだったのでしょうね。山路(寺島進)との関係に希望がもてず、信じられるのはお金だけだった、っていうことなのだろうか。

それと一連の「バツマーク殺人」のうち、蓮見だけをし損じた理由。コレは、雪平に「アンフェア」サイトを教えるためだったと考えることができなくもないですが、蓮見の状態がもっとよければ、もっと深く掘り下げた自供が出てきたかもしれず、犯人からのメッセンジャーとしては少し不安定過ぎたような。

安藤と射殺された少年をつなぐ線が「施設」で、ふたりがコインロッカーベイビーだった、という設定は安易といえば安易でした。「5人を刺殺した少年」の背後にあった動機について、射殺した雪平が、親しかった安藤にたどり着かないまでも、捜査しなかったのにも疑問が残ります。

そして細かいことですが、ロッカーにあったディスクを雪平、何のためらいもなく家のDVDプレーヤーで再生してますが、普通PCで立ち上げるよねw

ほかの怪しかった面々ですが、すっかりスタッフたちにしてやられましたねw 薫ちゃん(=三上、加藤雅也)の挿入は単に意味深だっただけ。安本さん(志賀廣太郎)にいたっては、小久保(阿部サダヲ)の山路切り崩し工作のため声をかけられていただけ。そのうえどうも定年になっちゃったみたいだし…。

このふたり、そして佐藤が雪平から奪われなくてよかったです。

安藤の「自白」は胸を打ちました。

本人が復讐だけで「本懐」を遂げるのではなく、美央に「ゆうき」を与えて去っていった点。キャリア争いにきゅうきゅうとしていた山路が病室で蓮見に「これからはずっとそばにいる」と話しかけたところなど、殺伐とした事件のなかで、人間「アンフェア」なだけではないということが示されたのは、ちょっと余韻を残す形になっていて、よかった。

かえすがえす、初回を逃してしまったのが惜しまれます。DVD-BOXを買うかと言われれば微妙ですが、CSで再放送があったら確実に観たい!

〈過去のレビュー〉
みんな怪しい アンフェア〈第10回〉
バツ?罰?×! アンフェア〈第9回〉
雪平のミス アンフェア〈第8回〉
暗転 アンフェア〈第7回〉
牧村さんキタ!アンフェア〈第6回〉
「吐きそう」 アンフェア〈第5回〉
真犯人。アンフェア〈第4回〉
か弱き者とは アンフェア〈第3回〉
うわーん…アンフェア〈第2回〉

【追記】TBさせていただきました。
アンフェア<10〜11>★★★☆ (綴り箱のかたすみに

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コメント

かりんさん、こんばんは。

ご指摘の通りでしたね。特に出版社や新聞社といったところで意思決定をしている人間たちの「アンフェア」さ、というところは本筋がドラマティックで見落としがちでしたが忘れてはいけないと感じました。

もちろん、若干グロテスクに大げさなキャラクターになっていましたが、売るためならなんでもする、特ダネを「抜ける」ためなら社員や家族の人権も無視といった姿勢は、マスコミの影響力を考えればアンフェア以外のなにものでもないですものね…。

また、安藤のような生い立ちは特殊だったとしても世の中「勝ち組」「負け組」と不ランディングが簡単にされる現代、いろんなことを「アンフェア」と感じている人々がたくさんいるであろうことも忘れてはいけない気がしました。

投稿: ruko | 2006/03/23 00:12

けいさん、こんばんは。

余韻を残す終わりになりましたが、私もけいさんと同様、雪平が安藤を射殺してしまったことは残念でした。牧村さんのときに撃たないことにしたんじゃなかったんだろうか…。安藤と違って狙いがちゃんと定められないとかですかね(汗)。

サントラがほしいです。

投稿: ruko | 2006/03/23 00:09

更紗さん、こんばんは。

この1年ほど日本のドラマをあまり見てなかったんですが、これはかなりよくできていたと感じました。伏線や謎解きが中途半端じゃなかったのもよかったのではと思います。

薫ちゃんが言っていたように、安藤は復讐以外のことでその優秀さを発揮していればまたおもしろかったような気もしましたが…。

続編や特集があってもいいな、と久しぶりに思えたドラマでした。

投稿: ruko | 2006/03/23 00:02

rukoさん、こんばんは!
終わりましたね。今回はもう滂沱の涙でした。
安藤の自白というの?生い立ちの記でだいぶ涙でしたし、
最後のDVDはぼろぼろでした。
安藤であってほしくなかったですが、どうみても状況が安藤を指していて
しかも初めのうちに安藤であることがわかってしまいとにかく悲しかった・・。
雪平に対する復讐ではあっても安藤が戦いを挑んだアンフェアは
世の不条理だったりするわけでどうしても安藤に同化して見てしまう自分がいました。
噂によると続編かスペシャルとかありそうですね。
安藤はもう出ないかもしれませんが待ちたい気分です。

投稿: かりん | 2006/03/22 23:41

rukoさん、こんばんは(再度)
アンフェア、途中中抜けした私でしたが、ここ数回は緊迫感があってよかったですね。
戻ってきてよかったと思いました。
安藤はもともと「イイ奴」なのに、復讐を遂げる為に生きてきたなんて、すっごく辛かっただろうな、と思いました。
薫ちゃんも最後に幹部になれたのに・・・と言ってたし、彼がこの道を選んだ事が残念でなりません。
そしてやっぱり雪平が撃っちゃうのには納得いかずです。日本警察が警告と威嚇もなしに撃つのか?ヨンジェさん@ロンドでさえ、撃たなかったのに(笑)

投稿: けい | 2006/03/22 22:10

こんばんは♪
終わってしまいましたね。
私も「安藤」とは思ったけれど、推理というほどでなく、ただのカンでしたが(笑)

安藤が犯人で、理由も知ると切ないラストでしたね。
でも、rukoさんの書かれている通り、ミオに「ゆうき」を残してくれたり、悪いコトばかりではないと最後まとめてくれたのはよかったですね。
それにしても最後まで色々と推理して楽しめました。

投稿: 更紗 | 2006/03/22 21:02

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