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2006/04/29

秘密 マチベン〈4話〉

今回は扱うテーマが安楽死に親子の問題、そして仮処分決定を出してもらうための審尋(しんじん)と難しいテーマが交錯するお話になっていました。離婚に関しての調停のシーンはときどき見かけますが、仮処分申請や審尋まで描いた法廷ドラマも少ないと思います。山本耕史君、今回も歌にのせて台詞覚えたんですかねw

クライマーズ・ハイクライマーズ・ハイ
佐藤浩市 横山秀夫 大森南朋

角川エンタテインメント 2006-05-12
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→今回は井上由美子脚本の隠れた名作?「GIFT」を紹介しようと思ったんですけど岸部さんトリビュートと祝・Amazonに画像up!!でコレにします。前編/後編の2枚組です〜。観ていない人必見。最近のドラマの中ではダントツに完成度が高かったです。

それにしても毎回手厚い布陣で攻めますね……。太田&スミス法律事務所の女性たちがどんどん安っぽく見えてきます。そして、後藤田(沢田研二)、ようやく弁護士らしい感じが出ました。以下ネタバレ。

「夜空ノムコウ」を口ずさみながら自殺を図ろうとする末期がん患者の新田(岸部一徳)、そしてそれをギリギリ?のところで止める看護師の亀井雅美(原田夏希)。

後藤田がなぜ弁護士会から懲戒処分を受けることになったのかも判明してスッキリしました。バブル期に怪しげな投資ファンドをつくってお金を巻き上げたいたときの新田と病床の新田、その違いが鮮やかなのもさすが岸部クオリティですw

「自分が最も会いたくない」という理由でお仕事を天地(江角マキコ)に振る後藤田。そして、太田&スミス事務所が新田の入院している病院の法律顧問をやっていることまですべて下調べずみの天地。

「真実はつまらないものですよ」と、天地がこだわっている深川保(竜雷太)の"四谷通り魔事件"と天地の関係を松尾検事(沢村一樹)に聞きに行って一刀両断されたばかりか天地に面会が筒抜けになってる神原先生、ファイティンwww!

松尾の四谷通り魔事件に関する評価と天地のこだわりのギャップがとても気になります。これもまた彼女が検事を辞めた理由なのかも。そして、神原が見せた写真に被害者として顔写真が載ってるヒト、あれれれれ〜?

予告も見てなんとなく展開が読めてきてしまったかもしれん(汗)。続きを知りたくない方は予告は観ないほうがよかったかもね。

末期がんの患者の「人間らしく生きる権利」が「死ぬ権利」に展開していく理屈が、新田の抱えている事情とあわせて鮮やかでした。「人格権の侵害」。父をがんで亡くしているのでヒリヒリと胸に迫ります。当時の選択はあれでよかったのかどうか、今でもやっぱり自分で納得できていないので。

本当は生きたい、でも「約束」があるから話せない、だから死ぬ。という新田の論理は哀しかったけれど、最後はちゃんと「ありがとう」と言って死んでゆけたのでよかったな、と。

私も最後は「ごめんなさい」を連発して死ぬのではなく「ありがとう」とみんなに言って死にたいと思います。そのためには「ごめんなさい」とあんまり言わなくてすむように日頃生きていかないと(汗)。

仮処分申請の結果は「却下」でした。審理した結果NGという意味の「棄却」ではなく、審理するにあたわず、っていう意味なのだけれど、請求理由が正しくなかったという判断を裁判所が下したということなんでしょうか。もうちょっと学生時代勉強しておけばよかったかも。

安楽死っていうテーマがまだ日本ではなじみが薄いっていうのもあるし……。安楽死が合法なのはオランダだったかな。一度そのドキュメントを観たことがあります。最近では富山の射水の病院での患者の死亡が問題になりました。

参考までにこんなページ。
安楽死か尊厳死か(北大の哲学・倫理学研究室のサイト)

上のページにも書かれてありますが日本では1993年に東海大付属病院で医師が患者を死に至らしめた事件が安楽死か殺人にあたるかどうかで争われ「医師による積極的安楽死の4要件」が横浜地裁の判決で示されています。

そっかー…。松浦さん中大のロースクールの教授なんだね……。

[これまでのレビュー]
viva若村さん マチベン〈3話〉
青りんご マチベン〈2話〉
涙 マチベン〈1話〉

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コメント

icewine5さんこんばんは。

いま郡林堂の大福が食べたくて仕方なくなっております。ついコンビニでヤマザキの豆大福を買って後悔しました。日曜日に新橋演舞場で売っていた塩瀬?の豆大福も郡林堂の味にはかないません。

ノスタルジーで特に美味に感じているのかもw

投稿: ruko | 2006/05/17 20:06

rukoさん、こんばんは。

rukoさんの「マチベン」レビューをもう一度最初から拝見していて、コメント欄の最寄り駅情報(笑)に気がつきました。
一度、読ませて頂いていたはずなのに、なぜかスルーしてました。

本筋とは関係無いことでスミマセン。

投稿: icewine5 | 2006/05/17 02:15

優さん、こんにちは。

末期がんの患者を描いたドラマを、肉親や大切な人をがんで失った人が観ると、経験した人間にしかわからないいろんな感情がわき上がってきますよね……。うちの父は発病してから4カ月というあっという間のことだったので今でもときに現実感がないときがあります。

丸ノ内線の操車場はたぶん茗荷谷なので、まちがいないんじゃないですか?私も高校時代の最寄り駅は茗荷谷と護国寺だったのですが、あのあたりは散策した覚えがなく、使っていた駅も護国寺だったので確信はもてませんが……。

オランダ、優さんのコメントを読んでまた行ってみたくなってしまいました。どんどん行ってみたい、見てみたいデスティネーションが増える一方で困ってしまいます。

司会が交代してからスタジオパークは今回初めて見たのですが、新司会の方が不勉強だなぁという印象が強くのこるものになってしまいました。

スポーツ中心にきた人でありますが、大きな仕事をたくさんやってきた割に、人から何かを引き出すための自分の引き出しがもしかしたら貧弱なのかもしれない、と思わせられてしまうイタさ。本人も不本意かもしれないけど努力しないとしんどいでしょうね……。

投稿: ruko | 2006/05/04 00:23

rukoさん、こんばんは。

帰宅が遅くなったため録画してあったマチベンを
只今見終わったところです。
この冬に自分が体験した状況もフラッシュバックして、
もう、、、、、ボロボロでした(泣)。

今日の映像の中で、ふと気がついたのですが、
あの丸の内線の操車場?のあるところ、
昔、私が住んでいた所に似てるな、って思いました。
茗荷谷なのですが。そうなのかな?

源さんが言ってた
「昔、天地先生に命を救われたときに・・・」って?
なんなのかな、ってちょっと気になりました。

rukoさんの仰るとおり、オランダです。
オランダという国は、本当に何もかも
人間の本音と合理性を極限まで体現した国だと思います。
安楽死もそうですが、
ハンディキャップのある方の「自由」を
極限まで国が保障をしています。
榎本武揚好きが高じて、
2度短期に行ったことがありますが、
あらゆる意味で興味の尽きない国です。
運河と町並みが美しく、じゃがいもは美味しく、
ほとんどの人がすぐに英語を話します。
自転車が多いので、旅行者はうろうろして
注意されてしまいますが。

はあ、、なんだか、、、今日は泣き疲れました。。
もう寝ます~。

P.S. 温泉に魚はないだろう、って
これにも大ウケしちゃいましたww

投稿: 優 | 2006/05/03 14:17

優さん、おはよーございます。

「クライマーズ・ハイ」は去年暮れのドラマ放送時にレビュー書いたので原作読んだらぜひw 私の人生をたぶん変えた事故です(知り合いが遭難した、などではないけど)。

えええ、あんな長いエントリ読んでくださったんですか…。rikaさんとmimiさん宛の「公開私信」(読んでくれそうな物好き&歌舞伎好きさん)だったのに。

rikaさんがあっちのエントリにコメントしてますが、勘三郎さん、「平成中村座」引っさげて来年またニューヨーク行く気満々ですよ。前回の公演がかなり成功してニューヨークで味わった快感が忘れられないらしく。

>>昨日、こちらでも「組!!」再放送をしていて
日本ではたぶん再放送はしていないし予定もない…と思うので、おもしろいですね〜。私もたぶん通しで台詞言えるくらい観てる……いや、一部分だけか(汗)。

いつも過分のお褒めをありがとうございまする。優さんの脳波レベルを少しでもアゲアゲにすることができるエントリをいつも心の片隅に置いて書きますよ←大げさ

投稿: ruko | 2006/05/01 23:06

rukoさん、こんにちは

>結局は自分が当事者にならないと感覚や実態を把握できない
>自分が当事者になっているときは事態が深刻だったりして
>制度面の不備をフォローする余裕は当然なく
のレスに、まさに、まさに、まさに!と
思わず机を3回叩きました。
何から手をつければいいのか、自分に何が出来るのか、
それが私の最大の関心事です。

さてさて「クライマーズハイ」
早速原作の本読んでみたいと思います!
ぢつは初めてこのタイトルを聞いた時、
漠然と、山登りの本かと思っていました(爆)。
お心遣い、ありがとう(^^)v
日航機事故の真相は、未だに明らかにされていないと
私は思っています。
報道の人たちがどうこの事件に対峙していったかについては
個人的にすごく興味を持っているところです。

「4月の歌舞伎」エントリ楽しみましたv
まさにrukoさんの歌舞伎への情熱がほとばしってますね。
本当に見に行きたくなってしまいます。
勘三郎さんの襲名披露をNYCあたりでやらないのかな。
これまでも、何度か来られていたみたいなのだけれど、
やっぱり歌舞伎にちょい本気?に興味が出てきたのが、
今年の愛之助さんを知ってからなので(バレバレ←汗汗)。
昨日、こちらでも「組!!」再放送をしていてね、
また見ちゃいましたよ。もうぅ~。
台詞も間も音楽のタイミングも完全に暗記しちゃってるデス。

それと。。。いつも思うのだけれど、
どのエントリも絶妙のタイトルで
くっ、と私の心を掴みます。
本当に惚れ惚れしちゃいます。
ではでは、また、楽しみに遊びにまいります~w

投稿: 優 | 2006/05/01 02:52

Lady-eさんこんばんは。

「スタパ」でもプッシュしたけど残り2話は深川と天地の物語になるみたいですね。

だんだんよくなってきている感じがあり、あと2回かなり楽しみです〜。

投稿: ruko | 2006/04/30 21:04

優さん、おはようございます。

タイガースは確かに言われてみるとそうですねw ドラマは初共演なのかしら。昔からのいろんなことを知っているという微妙な感じはそこからきていたんですね。

連休もわけあってあまり変わりない日々です。お祭りは3日の歌舞伎座「團菊祭」かな。

医療に関しては、結局は自分が当事者にならないと感覚や実態を把握できないということがあり、システム整備に関しても声が大きくならない現状があるような気がします。そして自分が当事者になっているときは事態が深刻だったりして制度面の不備をフォローする余裕は当然なく。

>>癌治療についても、やばいくらいどうかしている
6年前のことを思い出してもそうなんですが、何から手をつければいいのでしょうね、一般人は……。

コメント重くてもOKですよ。「クライマーズ・ハイ」は原作の本もオススメ。DVDはとりあえず無理ならまずは本からどうぞ。事故についてというよりは事故を報じた新聞記者たちの暑い夏の物語です。

ビデオなら送ってあげられますよ…(内緒)w

投稿: ruko | 2006/04/30 20:59

rukoさん こんにちは
もう 見ちゃった?
なんかさ
5話以降のゲストが乗ってないのも
あれ?って思ったりはしてたんだが
いよいよ大詰めですよね

投稿: Lady-e | 2006/04/30 14:22

rukoさん、こんにちは。

GW真っ只中、どんな休日を楽しんでいますか?
マチベン早く見たーい!w
他のブログで、沢田さんと岸部さんが
昔、タイガーズというバンドで
いっしょに活躍していたという話を知りました。
クライマーズハイは日航機事故が題材なのですね。
この事故については私はいまも、
釈然としないある思い(疑問)を持っています。
アマゾンで頼みたいが、リージョンコード…ううっ…orz

日本の医療環境がおかしくなりつつあります。
一つには、福島の産婦人科医「逮捕」事件。
どんな出産にも危険は伴う。
このケースでは出産後、普通だったらつるんと剥がれて出てくるはずの
胎盤が出てこない。胎盤ががっちり癒着していたのだ。
動脈性の大出血の中、冷静に考えればこの場合、彼女の命を守るために
子宮を取り去るしか方法はなかったろう。
でも…と医師は考えた、おそらくこれは想像でしかありませんが、

この若い産婦さんの子宮を温存してあげたい、

と思ったのではないか。
一瞬の判断ミスが、患者の死につながる。
それが、「逮捕」とは。
真相は、それこそ「真実」は、何だったのでしょう。
よく分からない世の中になりました。

日本の癌治療についても、
やばいくらいどうかしていると思います。
多くの先進国が癌での死亡率を徐々に下げている中、
日本だけはうなぎ上りに死亡率が増えています。
国レベルでのシステムの整備が必要だと強く思います。

この冬、大切な人を癌で亡くしたこともあり、
エントリを読ませてもらった後、いろいろ考えてしまいました。
ちょっと重いコメントになってしまってごめんね~(^_^;)

投稿: 優 | 2006/04/30 12:13

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