2006/05/30

陽が開くとき-幕末オランダ留学生伝

久しぶりの榎本さん本です。読もうと思いつつほかのことに手を取られて長い間ツンドクになっていました。「榎本さん本」といってもタイトルの通りで、主人公は釜次郎さんと共にオランダに留学した別の武士(ただし身分は"職方")、中島兼吉という人物。新潟に住んでいたことがあるので高田藩士だったことを改めて知り、ちょっと別の共感がありました。

陽が開くとき-幕末オランダ留学生伝陽が開くとき-幕末オランダ留学生伝
東 秀紀

日本放送出版協会 2005-12
売り上げランキング : 245874

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この本にはふたつの大きな特徴があります。著者の東さんは専攻が建築/都市工学ということもあってなのか、ディテールがとても詳しい、というか写実的。例えば、留学生たちの足跡を丹念に追って、デンハーグやライデンでのそれぞれの下宿のあった詳しい住所、所番地までが記されています。

satesateさま、オランダ行きの前に予習はいかがでしょうか。

もうひとつは主人公中島兼吉の孫娘が柳宗悦の妻であったということが、物語にまた別のベクトルを与えている、ということだと思います。以下、ネタバレは軽めにしつつ。

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2006/05/29

米原万里さんの訃報

どこかのオンラインサイト(ALCだったかな…)でエッセイを書いていらして、がんであることを告白されていたので病状が気になっていた翻訳者の米原万里さんが亡くなりました…。まだ56歳だったそうです。

作家でロシア語通訳者の米原万里さんが死去 (本よみうり堂

ガセネッタ&(と)シモネッタガセネッタ&(と)シモネッタ
米原 万里

文藝春秋 2003-06
売り上げランキング : 280
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→本来は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した「嘘つきアーニャの真赤な真実」にしようと思ったのですが、実はまだ未読だし、翻訳者/同時通訳者の本音がたくさん書かれていたこの本が好きだったので…。

米原さんはいわゆる「帰国子女」の草分け、それも英語圏からではない、ということで、モノの見方が独特でした。けれどテレビに出ても決して出演している一種の「ハレ」におもねることなく常にクールにコメントし、お話されていたのがいつも印象的でした。

外国語の遣い手としてテレビ出演が多い人といえば、英語のアノおばさまを思い出すのですが、いわば海外経験のない「叩き上げ」を売りにしている彼女と、いろいろな意味で対照的だったと思います。月並みですが、ご冥福をお祈りしたいと思います。

【追記】
米原さんのプロフィールを探している方が多いようですがWikipediaにあがっています。

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2006/04/15

アラミスと呼ばれた女

榎本武揚様大好きw なので、こんな小説を読んでみました。釜次郎さんをフランス語通詞(通訳)として陰で支えた別の「ロマンチ」さんの物語。完全なフィクションなのか、モデルらしい人が存在するのか。資料としてあたったものの中に「函館の幕末・維新-フランス士官ブリュネのスケッチ1000枚」という本があり、その中に登場するひとりからキャラクターを膨らませたようです。

アラミスと呼ばれた女アラミスと呼ばれた女
宇江佐 真理

潮出版社 2005-12
売り上げランキング :

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寡聞にして宇江佐さんの作品を一度も読んだことがなかったのですが、文体も大げさになりすぎずかといって堅すぎず、スイスイ読んでしまいました。以下少しだけネタバレしてます。

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2006/04/02

らぶりん本、ヤな予感的中

江戸の「御曹司」たち(染五郎さんや勘太郎さん、海老蔵さんなど)や他媒体での活躍が歌舞伎での人気に反映しているシドーさんは勢いよく写真集や本出してますが、そんな中で異彩を放ってるのが愛之助さんの本。役者さんとしては「これから頑張って〜」状態なのに"評伝"って…と思いながらも、ついAmazonが500円クーポンくれたので差額分払って買っちゃいました。

歌舞伎修業--片岡愛之助の青春歌舞伎修業--片岡愛之助の青春
松島 まり乃

日本放送出版協会 2002-07
売り上げランキング : 201,923
おすすめ平均

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サクラも散ってしまう嵐のようなお天気だったのでまた〜り読みましたが、続けて口直しの本を読む必要がありました(ちなみに格調高く戸板康二先生の「歌舞伎の話」)…orz 子役や女形だったころの写真、顔をつくるときの連続写真などの「お宝画像」、あと挿入されている歌舞伎用語の解説以外は、ちょっとまじでカンベンって思ってしまった……。シクシク。以下ネタバレw

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2006/03/30

和樂到着

定期購読してみることにした和樂が届いていました。メールボックス、あふれる(汗)。

仁左衛門さんの写真、どれも美しかった…。1月に松竹座の2階から双眼鏡で確認した仁左衛門さんは少しお疲れの様子だったのですがそんな感じも全然見えない篠山紀信センセイの写真も、スゴすぎ。でも、特集を全部読んで思ったのは、今の仁左衛門さんももちろん素敵だけど若いころのを拝見したかったなぁ、というのが正直なところです。

rikaさんに教えていただいた松嶋屋さん集合写真もじっくり拝見。魚眼レンズで撮影したのか、畳のラインがちょっとヘンなのが気になってしまう気の小さい私…。仁左衛門さんは今とそんなに変わらないといっても良いと思いますが、秀太郎さんがシャープな印象で「!」と思いました。

たぶん、私の中の秀太郎さんってこの写真のイメージだったので、愛之助さんに注目するようになって最近の秀太郎さんの写真を拝見して「え、こんな人だったかな」と思った理由がわかりました。そんな意味でも先日の「芸能花舞台」のお顔がつやつやで福々しい秀太郎さん、別人w

さて、仁左衛門さん特集以外の雑誌はというと「和」に絞った雑誌だけに、どこか既視感もありながら(例えば「京都で道具を買う」特集とか)、丁寧なつくりで次回も楽しみ。玉三郎さんのもこれ、連載なんですよね…。京都のお花見はことし間に合わないと分かったのでw雑誌で堪能しました。

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2006/03/24

和樂4月号、再度増刷出来!!

小学館の店頭販売しない「和」の月刊誌和樂。着物にも挑戦したいし年に何度かは歌舞伎も特集するようなので、気になってました。歌舞伎を特集するときは歌舞伎座で買うことができると聞いていたのですが、三月の舞台2日目に行ったけど影も形もなく。

仁左衛門さんを特集しているということもあってなのか、帰宅して和樂のサイトに行ったらすでに品切れでした。その後増刷されたようなのですが、気がつかないうちにまた在庫がなくなってたんで、こまめにサイトをチェックしていました。

さっき見たら在庫「アリ」になってました〜。書店で立ち読みする機会もあったので定期購読してみることに。

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2006/03/23

閔妃(ミンビ)暗殺

資料を探して立ち寄った書店でなぜか、平積みになってました。なぜいまのタイミングで、なのかは正直わからないのですが、時代臭が若干強過ぎてハイスピードで読み進めない「けものみち」を横に置いて読みました。

閔妃(ミンビ)暗殺-朝鮮王朝末期の国母閔妃(ミンビ)暗殺-朝鮮王朝末期の国母
角田 房子

新潮社 1993-07
売り上げランキング : 37,436
おすすめ平均

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日本人が朝鮮王朝の王妃を殺害した、ということは知識としてもってましたが、背景などについてはまったく知らなかったので、征韓論から1910年の「併合」に日本がどう関わったのか、という点も描かれていて非常に興味深かった。大鳥圭介さんもご登場。ちらりとですが榎本武揚さんも出てきました…。清国の公使もやっていたのね。

「チャングム」的には、宮中、特に後宮の仕組みが少し出てきて知識の補足にもなります。

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2006/03/13

雑誌「助六」の段治郎さん

歌舞伎のレビューをしているブログ巡りをしているうちに「助六」という雑誌に段治郎さんが出てると書いてあり、調べてみたらCAR GRAPHICとかNaviとか出してる二玄社発行の雑誌でした。

っていうか、Naviの別冊ってなんか超ビミョーな位置づけすぎるw 一時期、Naviの「エンスー」とか大好きで定期購読までいかないけどよく読んでたんですけど、車の走行距離が1年で1000km台になってしまったので最近はとんとご無沙汰だったんで、手にとってまたちょっと新たな感慨が。

続きはkabuki雑記帳に移動しました。

雑誌「助六」に段治郎さんでどうぞ。

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2006/02/26

二・二六事件から70年

「二・二六事件」。陸軍の青年将校が中心になってクーデターを起こそうとし、首相官邸などを制圧したものの失敗に終わった1936年の事件からきょうでちょうど70年です。大学生の頃、何がきっかけだったのか覚えていないのですが一時期、この事件について猛烈に本を読みまくった時期がありました。関連の本は何冊か後段で紹介しますが、まずはコレから。

昭和史発掘〈1〉昭和史発掘〈1〉
松本 清張

文藝春秋 2005-03
売り上げランキング : 22,242
おすすめ平均

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私がもっているのは、表紙に握手している手が描かれていて、それがどんどん巻が進むにつれてキモチ悪くなっていく文春文庫版…。新装版、出てよかった。現代の、どこか不安で不穏な空気に懸念を抱いている方は一度読んでみてほしい本です。

いま、松本清張原作ドラマ「けものみち」が話題ですが、この本では昭和初期の不安な世相と、それを背景に起こった数々の複雑怪奇な事件を丁寧に追っています。ノンフィクションでももちろん、圧倒的な筆力。本のボリュームの約半分は「二・二六事件」について書いてて、それはそれで猛烈におもしろいんだけど、むしろ読んでほしいのは前半のイヤな事件の数々。

このブログではこれまで触れてきませんでしたが、ライブドア事件と、それに関連して沖縄で亡くなった野口英昭氏に関する動きや報道、ブログを見ていると松本清張が書いていた昭和初期の事件からも似たようなニオイを感じるんです…。本を読むと、世の中は急に変わるわけじゃなくてちょっとずつちょっとずつおかしくなっていって、ある点で沸騰するということがわかって、いま時代は確実にそういう方向に向かってると感じてるので、震撼してしまうのでした。

二・ニ六事件に関するその他の本やDVDは、こちらから。

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2006/02/10

「北のろまんち」榎本武揚の本

やっと佐々木譲の「武揚伝」(ぶようでん)を読み終わりました…。理想の男性は、と聞かれて「榎本武揚」って答えて引かれている自分の図が目に浮かんでしまうくらい(汗)。地球儀と北斗七星、そして船と蒸気機関を愛し、幼い頃から際立って賢く、何事にもひたむきで「理(ことわり)」が通っており、オランダ語、外交の公用語フランス語、そして英語も自由自在に操る人間として描かれてました。ヒールとして配置されているのが勝海舟なので、勝さん好きな方はカチーンとくるかも、ですがw。

武揚伝〈4〉武揚伝〈4〉
佐々木 譲

中央公論新社 2003-12
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文庫本は(1)幼少期から長崎留学(2)ヨーロッパでの生活(3)江戸開城から脱走(4)箱館戦争--と大まかに分けることができます。4巻のラスト近く、五稜郭を後にするときの描写がドラマチックです。それまで淡々と史実を積み上げて書かれてきているので、胸に迫るものがありました。ちなみに、大鳥さんとも土方さんとも、最初から最後まで良好な関係(笑)。

このほか童門冬二の本も読みましたが、最初に読んだ阿部公房の本(レビューはコチラのかなり後段)と「武揚伝」の2本でとりあえずはOKかと思います。以下もう少し感想を。

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2006/01/18

「戦艦大和」と戦後 吉田満文集

昨日のライブドアの強制捜査の結果、株に売り注文が殺到して東証が取引停止の事態になりました。ライブドアの「鵺(ぬえ)」な感じに一気にNOが突きつけられた感もありますが、私は、その「ライブドアまつり」の裏で展開した国会の証人喚問で「証言を控えたい」と30回も繰り返したというヒューザーの社長と耐震強度偽装問題が気になっています。

「戦艦大和」と戦後 吉田満文集「戦艦大和」と戦後 吉田満文集
吉田 満 保阪 正康

筑摩書房 2005-07-06
売り上げランキング : 36,159
おすすめ平均

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言うまでもなく吉田満さんは「戦艦大和ノ最期」を書かれた方です。この本では「戦艦大和ノ最期」本編のほか、15の随筆が収録され、なぜ帝国海軍の誇りだった「大和」は沈み、3千人の乗組員は死ななければならなかったかについて考え続けた吉田さんの「生き残った人間の責任」についての思考の軌跡をたどることができます。

吉田さんが何度も随筆のなかで強調していて印象的なのは「戦争が泥沼化し、現役の大学生までが戦場に駆り出されるときになってから体制に抵抗するのは難しい」ということで、「政治に無関心すぎた」自分を繰り返し責めています。

いま「情報」だけはあふれるばかりに存在しているけれど、この国の有り様を、きちんと自分なりに考えて行動にあらわさないといけないということだと受け止めました。今回の耐震強度偽装問題が国会でどういう決着を見るのか私にはわかりませんが、どんな結果が出るにせよ、それは議員たちを選んだ有権者の責任であるということを忘れずにいたいな、と改めて思ってます。

いま公開されている「男たちの大和」でも反響を呼んだ「敗れて目覚める」という発言をした臼淵大尉については、吉田さんが「臼淵大尉の場合」という文を書いていらっしゃるのですが、この本には残念ながら収録されていません。

吉田さんの著作を原作とし、市川崑監督が演出、脚本執筆をしたドラマ「戦艦大和」(1990年、フジテレビ)のレビューはコチラにあります。

【追記】を書きました。以下でどうぞ。

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2006/01/07

「新選組!!」BS2放送前のおさらい

「新選組!! 土方歳三 最期の一日」、7日のBS2の放送(19:30-21:00)でラストです。3日のエントリに、たくさんのTBやコメントをいただいていろんなブログを読みまくりました。試衛館時代や会津の回想シーンに萌えてる方が多数派で、私のように今回のドラマに重点を置いたものは少なかったのがちょっと残念…。でもこれでいきなりの「待たせたな」に納得です。みんな、待っていたんだね。

3回も放送があるのでせっかく張り切ってハイビジョンで録画したのに、モードを間違えていました。どっちみちHDDレコーダーはアナログなので、一応BSデジタルで再度撮り直す予定ですが、ちょっと悔しい。

快速!新選組!!サイト!!!

ブログ形式なのですが、OA終了後もファン交流サイトとして残す予定、とどこかに書いてありました。「最期の一日」DVDが出るまでくらいなのか、もっと続くのか興味をもってます。

こうした大多数のファンの熱い想いに全力で応えた印象なのがこの本(ムック)。事前に買うとネタバレになってしまうと思ったのでOAを観るまで我慢して、やっぱり買いました。横浜では、西口の有隣堂で品切れ、東口の丸善にはまだ何冊か残っていました。

TVnavi特別編集 「新選組!! 土方歳三最期の一日」 メイキング&ビジュアル完全ガイドブックTVnavi特別編集 「新選組!! 土方歳三最期の一日」 メイキング&ビジュアル完全ガイドブック

扶桑社 2005-12-16
売り上げランキング :

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以下、ネタバレになるので2回目以降をご覧になる方向けのムックの感想や榎本武揚(と片岡愛之助さん)情報です。何より衝撃的だったのは愛之助さんが「シベ超5」に主演しているということでした。っていうか「5」って…。

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2005/12/23

デセプション・ポイント Deception Point

「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン著。「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」と宗教や歴史の色が強い作家かと思いきや、今回の舞台は北極圏、NASA、そしてホワイトハウス。日本では翻訳の順番からダン・ブラウンの「最新刊」と銘打たれていますが、ホントは「ダ・ヴィンチ・コード」の前に書かれた作品です。

4047914932デセプション・ポイント 上
ダン・ブラウン 越前 敏弥

角川書店 2005-04-01
売り上げランキング : 3,149
おすすめ平均

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0671027387Deception Point
Dan Brown

Pocket Books (Mm) 2002-12-01
売り上げランキング : 2,258
おすすめ平均

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書評やAmazonのレビューでの「展開がワンパターンだ」という指摘は確かにその通りかも。主人公が予測もしなかったことに巻き込まれたり、匿名の黒幕が出てきてそれが誰なのか終盤までわからず、誘導されるまま別の人間が怪しいと思って読み続けたり。でも、とにかく読み出したら止められません。「海」も大事なポイントで、海洋学者が登場することから特に気に入ったのかも。本なのでネタバレないようにします。

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2005/12/16

横山秀夫の「震度0」

NHKのドラマ「クライマーズ・ハイ」が予想を超えた出来だったため(レビューはコチラ)、あすの後編を前に、横山秀夫の最新刊「震度0」を読んでみた。

4022500417震度0
横山 秀夫

朝日新聞社 2005-07-15
売り上げランキング : 930
おすすめ平均

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コレは好き嫌いがはっきり分かれるなぁ、というのが率直な感想です。以下短めに。

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2005/11/22

Harry Potter and the Half-Blood Prince

アメリカやイギリスではすでに「炎のゴブレット」が公開され、日本でも今週末から公開されますがやっと最新の第6巻を読み終えました。第5巻の「Order of the Phoenix」ではとにかく思春期のホルモンでイライラするハリーにこっちがイライラし通しだったのですが、今回はびっくりするほどその部分が減り、ストレートにストーリーに入っていけました。

0747581088Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (UK)
J.K. Rowling

Bloomsbury 2005-07-16
売り上げランキング : 299
おすすめ平均

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とはいうものの衝撃の結末です。この結末は5巻の結末を遥かに超えてるでしょう。以下若干ネタバレです。

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2005/11/15

八甲田山の遭難事件

久しぶりにこんな本を読みました。私も組織の末端にいる人間ですが、現在に至るまで死ななくてすんでいて、よかったのかも…。

「組織」について考えるのは、こちら。指揮命令系統の上部にいる人間の「思いつき」によって、出さなくてもいい犠牲がいかに出るか。悲劇のレベルは異なっても、現代社会でも普通にあり得る話です。それに加えて積雪地帯に住んだことのない人はもちろん、住んだことのある人間には心底恐ろしい寒い白い雪の描写です。

八甲田山死の彷徨
4101122148新田 次郎

新潮社 1978-01
売り上げランキング : 15,645

おすすめ平均 star
star惜しくも映画は原作を超えられない
starまさに悲劇
star八甲田山の悲劇は何故おきたか?

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「歴史」はどう”つくられる”のか、を考えるには、こちら。アジア諸国との関係でよく見かけるのが「文献によると」「そうした記述は存在しない」という表現ですが、200人を超える死者を出した、軍の一大スキャンダルが100年たって資料にあたるとどうなっていたか、を丁寧に調べた作品です。

雪の八甲田で何が起ったのか?資料に見る“雪中行軍”百年目の真実
4892970441川口 泰英

おすすめ平均
stars雪中行軍が知りたければこれ!

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2005/08/27

「海の本」

海に行きたいなーと思って「Deep Blue」を見たらこの本がオススメ。

4048538993海の本
吉野 雄輔

角川書店 2005-07-28
売り上げランキング : 58,329
おすすめ平均

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水中写真の吉野雄輔さんがいままで撮った写真のなかから様々な切り口(テーマ)で海を紹介する本です。「宙(そら)の名前」などのシリーズ。これもまた冷たい寒帯の海から熱帯の海まで、多彩な表情をカバー。こっちはかなり癒されます。

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2005/08/15

敗戦から60年

日本の敗戦(終戦、っていうことば、きれいごとですよね…)から60年目の今日。

エアコンの効いた部屋で高校野球見ちゃったりして、しみじみ暢気な自分を感じます。

この本はお友だちのIZさんに薦められた本ですが、読むと愕然とします。この組織(日本軍)にいた人たちはホント無駄死に以外の何者でもない。

そして、慄然とするのは組織のありようがいまの日本企業とたぶん変わらないこと。少なくとも私のいる企業にはよく似た描写がみられます。凄惨な戦場での体験談も、一度読んでおきたいところ。終戦のときに生まれた人が還暦になるいまです。もう、生のこういう話を聞ける場所は沖縄のひめゆり祈念館などかなり限定されてしまいますし…。

私の中の日本軍 (上)
4167306018山本 七平

文芸春秋 1983-01
売り上げランキング : 11,120
おすすめ平均star


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これを読んだら、特にサラリーマンの人はこれも読んでみるといいかもです。空気。その絶妙なる表現でいかにものごとのありようが決まってゆくか。私はいつも歯がみしてます。

「空気」の研究
4167306034山本 七平

文芸春秋 1983-01
売り上げランキング : 7,352
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2005/07/16

ハリー・ポッター最新の巻発売

ハリー・ポッターの最新刊「ハリー・ポッターと混血のプリンス」」が発売されました。

「ハリポタ」新刊が発売 深夜の書店にファン殺到 英 (アサヒ・コム)

開店とほぼ同時に丸善の本店で買ったという妹から、夕方にはもう読了した旨メールが。体調悪いと言ってたのに…(苦笑)。私はとても1日では読み終わりません。さすがネイティブ(笑)、はやすぎます。

Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (UK)
0747581088J.K. Rowling

Bloomsbury 2005-07-16
売り上げランキング : 3

おすすめ平均star
starハリポタ6は、どの版を買いましょう?

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ん〜私はペーパーバックで集めているので(笑)やはりまずは今回のプロジェクトが終わったら妹から借りるですな。あと1巻で本当に完結できそうなのかが知りたいです。

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2005/04/03

ローマ法王、死去

この1週間ほど、容体が危ないといわれていたローマ法王のヨハネ・パウロ2世が死去。BBCもCNNもほぼ通しで特別番組をやってる。世界にカトリック教徒は10億人ともいわれているので当然か。

子どもだったので記憶はおぼろげだったが、やはり1978年に即位したときは前任の法王が高齢だったので若いことがクローズアップされていた、という。唯一、信仰する人が増えているアフリカでカトリックの教義にのっとりコンドームの使用に反対したためエイズが蔓延する原因となったともいわれていることなども触れられておりちょっと興味深い。

ローマ法王といってもキリスト教徒が少ない日本ではもうひとつピンとこない感じ(報道のトーンからもそういうニオイを感じる)。本が好きなら、とりあえずコレ読んでみるといいかも。

天使と悪魔(上)
ダン ブラウン 越前 敏弥


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「ダ・ヴィンチ・コード」の作者、ダン・ブラウンの書いたラングドン教授シリーズ。話の主役は「反物質」と、数100年前に絶えたといわれていた宗教秘密結社。舞台はローマ。

法王の後継者を選ぶ「コンクラーベ」がからんできて、それを中継するBBCの人が出てきたりする。法王の交代というビッグイベントをサンピエトロ広場にたくさんの人が集まって見守る様子などはまさにこの小説の中に出てくるとおり。

【追記】法王に最後の別れをするためこの数日間で全世界から200万人がローマに巡礼にやってくるといわれているそうです。すでにローマに到着する飛行機はほとんど満席の状態。っつか、200万人ローマ来てどこに寝泊まりするんでしょうか。考えただけで恐ろしいです(苦笑)。21世紀って便利な時代だけど、こんな落とし穴があるわけですね。

すでにサンピエトロ広場に集まってきた群衆が脱水症状などにならないため、水を配るテントなども設営されているとか。テロを警戒し、木曜日ごろに予定されている警備をどうするかがいまのイタリア政府の最大の課題、とBBCが報じてました。

あとは後継者問題をどーする!っていう話でヨーロッパにおけるカトリックの権威の低下の解説もなるほどでした。フランスでは今後10年以内にカトリックの僧侶の半分が死ぬ(高齢のためか??)という試算もあるらしい。

イタリアではサッカーの試合なども服喪のため中止。

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2005/02/02

美内すずえは姫川亜弓だった?

ガラスの仮面 (第42巻)
美内 すずえ

白泉社 2004-12-16
売り上げランキング : 141
おすすめ平均


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やっと見ました。「THE 少女マンガ」。美内すずえの特別インタビューと「ガラスの仮面」の作品紹介の1時間。ストーリーを知ってる人間にすると、あらすじはほとんどどうでもよくて「で、どうなるの」って感じではありました。

驚いたのが、劇中劇としてマヤが演じるさまざまな芝居、これをすべて脚本から書き、マンガに落とす「場」を選んでいたという話。「これをやってなかったらもっと早く終わってた」と語る美内センセ。演劇が舞台のマンガにもかかわらず芝居に関してはずぶの素人で最初にやったのは書店に行って演劇の入門書の購入。芝居を見に行くことで勉強したっていう話もびっくりだ。

1976年に連載をスタートして約30年。番組では「ガラスの仮面」に至るまでのデビューの過程も紹介された。やっぱり、というか天才だったんだね〜と思うと同時に、亜弓もマヤも彼女の分身なんだねって感じたかも。

長い連載のなかにあったいろいろなハプニングも紹介。マヤが「奇跡の人」でブレイク、大河ドラマに出演して出会う恋人里美茂。ファンからは「マヤちゃんの恋人は桜小路君じゃないの?」の大ブーイングを浴びたとか。さらに、この恋をきっかけに乙部のりえの策略にハマったマヤの仇討ちをすべく乙部のりえと同じ舞台に立ち彼女をギャフンと言わせたことでファンの間で亜弓さん株が急上昇。好敵手であり実は親友?のような現在のポジションを獲得したというエピソードも紹介されていた。

VTRの中には美内センセの「ネタ帳」も登場。「結末に近い部分の記述もあり、アップでの撮影は断られた」そうな。それにしても「紅天女」ってもう初期のころからあおり続けているにも関わらず、ストーリー、キャラクターともにどう描いていいのか考えあぐねた結果、連載のペースが急激に落ちたっていうのも天才らしい「ガックシ」かもね。

ファンのみなさんにエンディングを読むためには「健康で長生きしてください」って言い放っちゃうところもスゴイです。いやいや(笑)。

でも6年かけて42巻の話の進展具合は、さすがに許せないかもね(笑)。

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2004/12/19

「ガラスの仮面」最新巻…

ゲットしました「ガラスの仮面」最新作。すげー。amazon.co.jpでは売り上げ2位か。

ガラスの仮面 42 (42)
美内 すずえ

白泉社
2004-12-16
売り上げランキング 2

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関連商品
ガラスの仮面 (第41巻)
S・A 2 (2)
ガラスの仮面 (第37巻)
ガラスの仮面 (第40巻)
しゃにむにGO 19 (19)

むぅぅぅぅ。美内すずえ先生が死んじゃうのが先か、私が月影先生の年に追いつくか。このペースでは紅天女が選ばれるまでにはあと何巻単行本が必要なのでしょう(汗)。

以下、若干ネタバレです。

続きを読む "「ガラスの仮面」最新巻…"

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2004/12/15

川原泉の「ブレーメンII」

川原「教授」の作品は昔から大好きなのだが、「メイプル戦記」だったか「バビロンまで何マイル?」だったかが途中で止まってしまったのをきっかけに長い間、フォローをやめてしまっていた。

ブレーメンII (5) Jets comics
川原 泉

白泉社
2004-09-29
売り上げランキング 4,500
おすすめ平均 

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こんな作品が出ているとも知らなかったのだが、比較的大きな書店に行ったはずなのだが見当たらず、amazonへ。5巻は最初に注文したときに品切れだったのがやっと届き読了しました。

相変わらずの川原ワールド展開。モーゲンスターン博士って「ER」観てたね(笑)という突っ込みに始まり愉快な登場人物や訪問する星々のネーミング。「差別の話」とくくってしまうにはスケールが大きいし。何しろ一読をおすすめします。

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2004/12/08

なんと「ガラスの仮面」最新巻が出るらしい

エッジな情報を入手することにおいては他者の右に出る者がいないOBMちゃんから衝撃情報。

「『ガラスの仮面』が出たらしいっす!!」

ま〜じで〜!?というわけで探してみたらば。白泉社のサイトすごいんだね〜!余談だけどサイトのなかの「まるごと川原泉」も必見。聖ミカエルのねこかぶり乙女たちに会えてしまいます。

ガラスの仮面 42 (42)
美内 すずえ

白泉社
2004-12-16
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で、単行本42巻は12月16日発売予定。読むのがコワイような。なにしろ1997年か98年に安達祐実が北島マヤ、田辺誠一が紫のバラの人でドラマ化されたとき「花とゆめ」で連載が再開、すわ完結か!と思ったら3回か4回ですぐ連載は終わってしまっていた記憶がうっすらと。頼むよ美内先生、早く完結させてくれないと、読み始めたときはマヤよりも若かったはずの私(爆)が月影先生の年になってしまう。。。。

美内すずえは、書き出したときからもう、どっちが「紅天女」になって終わるのかは決めているという。エンディングはもう決まってるけんね、と宣言している点ではハリー・ポッターさんとこのJ.K.ローリングさんと似てますね。遅筆(と言うべきなのかどうか)のケタは3ケタくらい違う気もするけど。

あぁ、でも42巻買ったら残りもまた読みたくなってしまう。どうしよう。

ハリーといえば最新の日本版単行本、あちこちで売れ残って本屋の経営を圧迫しているらしい。買い取った書店側も書店側という説もあるらしいけど、やれやれ。

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2004/11/27

「ダ・ヴィンチ・コード」主演はトム・ハンクス?

ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダン・ブラウン 越前 敏弥

角川書店
2004-05-31
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ダン・ブラウンのベストセラー小説で、このblogのPVアップにもつながっている「ダ・ヴィンチ・コード」。なにしろ週間検索ワードのトップ3に必ず「テンプル教会」が入ってるんですから。このエントリーめがけて。

こんなおいしい話、ネタ切れで困ってるハリウッドが放っておくはずないと思ってた。

これまでラッセル・クロウで主演するというウワサも聞いたけどトム・ハンクスの線が濃厚になってきた模様。

ラッセル・クロウもマッチョすぎてあってないけど、トム・ハンクスはもっとやだ〜!

別にトム・ハンクスが嫌いとかではないんだけど、最近ちょっと出過ぎ、っていうかつくりこみすぎなんだよねー。来月公開の「ターミナル」もこの前SASの機内で見たけど、うまいの。ロシアなまりでとつとつとしてて。でも、原作のイメージのラングドンじゃない。

コレが当たれば間違いなく「Angels and Demons」も映画化されると思うんで、再考ぷりーず!なのだった。

なんて考えていたらロンドンに研修に行っている高校時代からの友人からメールがあり、テンプル教会を訪問したとのこと。

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2004/10/11

テンプル教会

temple.JPG「ダ・ヴィンチ・コード」に出てくるテンプル教会へ。Fleet Streetを歩いていると見落としてしまいそうな細い路地からじゃないと入れない。世界中からファンが来ているらしく私のほかにも写真を撮影してる方数名。教会の中は、一般人は入れなかった。本のせい?

近くのパブでランチ。チキンパイを食べる。寒い中をずっと歩いていたからだったのかわからないけど、熱くてパイがぱりぱりで、イギリスでこれまで食べたもののなかでいちばんおいしかったかも。このあたりは裁判所が近いので、いかにも高そうなスーツを来た紳士淑女(みなさん弁護士とお見受けいたす)がたくさんランチを食べに来ていた。

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2004/09/25

The Da Vinci Code

The Da Vinci Code
Dan Brown

Corgi Adult
2004-03-01
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8割くらいわかれば辞書なんか使わないで読んじゃうんだけど、今回ばかりは宗教用語がてんこもりでそれがキーワードだったりするもんで、久しぶりに辞書のお世話になりました。

1つの章が短くてテンポがいいのでさくさく読めてしまう。あとは、きっとキリスト教徒の人なら当然のように考えている「常識」みたいなものが次々とくつがえされることもまたおもしろいのかなと。

とはいうものの、しばらく前にやってた「世界ふしぎ発見!」を見てしまったのでトリックのいくつかがわかっちゃったりしてちょろっと興ざめだった。パリに土地勘があり、ルーブルに実際に行ったりすればまた、新たな感動があるんだと思うので楽しみにパリに行こう。

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2004/09/01

Wicked Witch of the Far East(極東の悪い魔女)

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」発売。

午前5時にイベントとして本を発売した八王子の書店に翻訳者の松岡様登場。